早い開店

■早い開店

 今日も仕事である。朝は一時間遅くしてもらったので、9時出勤になった。こういう場合は、7時にコーヒーを買って職場の駐車場でくつろぐことにしている。本を読んでもいいし、居眠りしてもいい。サードオフィス(自家用車)は狭いが、窓を全開にしたらいい風が入ってきた。途中で雨になったので、窓を閉めたので蒸し暑かった。

 今日も駐車場整理である。日曜日なので多い人手が予想される。販売の責任者はいつもより1時間も早く出社してきた。挨拶を交わした後、今日は早く開けるとのこと。

 それでも、だいぶ並んだ。しかし、30分早く開けたので、車の出入りはスムーズで満車の看板は出す必要が無かった。非常に楽であった。このまま午後もかなと期待して事務所に入ったら、午後もそうなっていた。

 ところが、午後開始の10分前に投入工程を指示された。聞くと15時に帰る人がおり、自分と代わったとのこと。久しぶりに筋トレ作業である。品物がたくさんあり、17時少し前までかかった。最長である。(ちゃりん)

■「ハイドロサルファイト・コンク」(花村萬月著、集英社、2022年)を読む。(その6)

「~預金の額がある程度になると、不安になるのだ。遣いきってしまいたくなる。」

「十年以上おなじトランクスとTシャツを着続けている。ユニクロなど贅沢だ。」

「ぜんぶで四か所、折れている~一ヵ所だと悲劇だが、四ヶ所だと喜劇だ。」

「なんで、ひたすら、こんな厭な目に遭うんだろうな」

「いつ、死ねるんだい」

「私の二面性には、根底に反社会性があるのだ。」

「貴方も心と軀の苦痛に身悶えして、死ぬ。それが人間の生というものだ。」

「死ぬにもタイミングがある。」

「~どうせ私は死にゆく身だ。いまさら散乱したあれこれを多少なりとも片付けて体裁を整える気もない。」

「教師。政治家。芸術家。小説家。とにもかくにも先生と呼ばれる職業はろくなものでない。」

「小説家。世の中で、これほど傷ましく愚かな職業はないだろう。」

「~現世の報いだって」

「~理由はわからないが免疫抑制剤にグレープフルーツは禁忌だからだ。」

「人は腐る。生き物は、腐る。」

「誰にも、期待しない。」

「~死に到る道はじつに苦しいということだ。」

「肉体の破壊は精神がどうこういう以前にじつに激烈なものだ。」

「病で死ぬ権利もあるのだ。」

「まったく、勉強というものは最大の娯楽にして~」