外れ

■外れ

 起きてから天気予報を確認すると今日は午前中曇りで午後から雨予報となっていた。

 朝食を作り食べてから家人の出勤を待つ。出る頃に確認すると、直ぐに雨予報に変っていた。これでは予定が崩れてしまう。

 今日は、オウレンの花を見に行くことにしていたのだ。やはり、一年に一回は見ておきたい。セリバオウレンだったかキクバオウレンだったかも忘れてしまった。キチント確認してこようと考えていた。雨は小降りのようなので、長靴を履き傘を持って予定通り出掛けた。

 近くまで来たが、積雪で車が駐車場に入れない状態であった。外れ~であった。

 この時期は、県道側から縦走しなければならないのだろうね。

 さて、困った。その時、かねて行ってみたいスーパーがあったことを思い出したので、向かう。ネットでは、県内一人気と出ていたのでチェックしていた。

 しかし、まったく見当違いであった。魚類だけ人気のようだ。ここも外れ~。

 いつもなら、セカンドオフィスへ行っている時刻であるが、昼まで1時間ほどしかない。セカンドオフィスで150円もの高いコーヒーで過ごすには、2時間は居ないとダメだろうと考えているので、1時間ほど時間がつぶれる方法として、熟慮の末ジムに向かった。

 幸い、150円券はまだある。

 長靴だったので、一旦帰宅して室内履きを持って入った。なぜ、こんなに混んでいるのか! 幸い、エアロバイクは空いていたので、1時間しっかり漕いだ。汗が出て来たね。

 足が少しふらつくが、帰宅して昼食である。今日はスパゲッティである。買い物もしなかったので、家にある食材で作る。マーボスパにした。まあ、こんなもんだろう。

 水餃子をスープにしているが、これはあまり美味しくなかったね。買いに行った時にいつもの品が売り切れであったので近いのを買ってきている。かぶら寿司ももう数個になってしまった。

 スパゲッティの麺が無くなった後に、残っていたご飯を入れて、マーボ飯で平らげた。銀杏は後一回分、さんしょうはもう少し残っている。

 昼食後、少し休んでから、実家の後片付けをする。根を詰めないで、だらだらやる。

 まあ、そのうちに終わるだろうという感覚である。

 嫌になったので、暖房費節約の目的でセカンドオフィスへ向かう。小腹が空いていたので、アップルパイも付けたら260円にもなってしまった。

 自分の生活は規則正しく3部構成になっているようだ。

■「そばと私」(季刊“新そば”編、文春文庫、2016年)を読む。(その2)

「線状食物にはきちんと、始まりと終りがある。これは人生や寿命を、暗示しているに違いない。」

「重要なのはそばのツユの味。それは素材四分に人柄六分~」

「ノリがそばの味を消すからだ。」

「店の中をイキな造りに替えて、イキを気取って、法外な値をとる老舗づらしたそば屋が多い。」

「中には、ざるそば一枚四、五百円もとろうなんていうべら棒な店もあるという。」

「そこは、すべての食材が吟味されている。」

荘子は、食において美味をむさぼらない。美味に執着しないのが真人だ~」

「食べたい物を、食べたいと思ったときに、おいしく頂くのが私の流儀である。」

「~海の幸、山の幸、野の幸~」

「高所では酸素不足で血液がドロドロになりやすいが、血液をサラサラにする蕎麦効果に助けられたのであろう。」

「そういえば、蕎麦は茹でたてより少し間を置いて食べた方が本当の味と香りが口中に広がる気もします。」

「蕎麦の先にチョッピリと汁(したじ)をつけ、一気に吸い込み、噛まずに呑み込んでしまう。」

「いまでも、一流の店のザルには海苔がかかっていない。そしてザルとはいわず、セイロウと呼んでいる。」

「良い粉で、しっかりと打った蕎麦は、奥歯でよく噛みしめると、ほんとうの旨さがわかるものだ~」

「いまでも昼食はたいてい麺を食べる。」

「ロシア人は古くから実によく蕎を食べてきた。」