医院

 

■医院

 今日の予定は4段である。その中でも一番重要なのは医者へ行き、この体調の悪化を診察して対処してもらうことである。

 いつも通り、順序を決めて出る時刻を探る。まあ、簡単である。最初は、図書館へ本の返却から始まった。市内であればどの分館でも返却できるようになったので、利便性は大幅に向上している。次いで税務署である。今日は確定申告の最終日であった。家人のを投函する。自分の還付金は数日前に振り込まれていた。

 そして、本日のメインイベントである。開院と同時に受付をする。いつもとは違い新しい方が受付におられた。事情を話すとこりゃ大変とオオバアアクションをされるのでこっちが引いてしまった。まあ、事実だからしょうがない。

 名前を呼ばれて診察を受ける。数値は悪化していた。そうして、症状を話すと、医者は少し考えて、痛いのはここか?とピンポイントで指で押すではないか。そ、そこです。それから、こっちはどうかと、これまたピンポイントで指で押すではないか。

 やはり相当悪くなって居るのだろうとひやひやであった。引導を渡される前に自分の方から肋間神経痛のような気もしますがと逃げ口上を垂れる。

 医者は、なんでもないように「筋肉痛です!」とサラッというではないか。心当たりはないかと聞かれたので、思い出した。実家の解体で、重い物を移動させたり、ノコギリ作業をやったりしている。シップを出しておきますで終わった。

 人間、というか自分の場合だけかもしれないが、そういわれるとあれほどしんどかった痛みが嘘のように引いているではないか。

 天気がいいので、近くに環水公園があるので少し散策することにした。

 まだ、冬鳥がいるね。オオバンヒドリガモは数は少ないが泳いでいた。

 黄色い花を付けた木が見える。先の方で対生になっており、雄しべだか雌しべが見えるのでこれはサンシュユである。

 キヅタに実がなっている。初めて見たような気がする。

 サクラが満開である。桜も県内のサクラだけでも分かるようになりたいと10年以上前は考えていたが、何度か覚えて何度も忘れている。この木は、葉と花が同時に咲いているので、ヤマザクラの仲間であろう。

 枝垂れサクラである。名前は忘れてしまったね。唯一覚えているのでベニヤエシダレである。

 なんだかんだと花を眺めながらゆっくりと歩いていたらゴールというか、Uターン地点に到着である。ここから橋を渡って反対側を歩いて戻ることになる。

 まだ、咲き出したばかりであるが、ユキヤナギである。昔偉い先生が、この写真を出して、シジミバナという説明をされたものだから、シジミバナは八重なのでユキヤナギと全員の前で指摘したら、面子を潰されたと思われたらしく、猛烈な嫌みを言われた。

 似たような話は幾つもあり、その都度嫌な思いをするので、観察会などへは行かないようにしている。ひどいのになると、自分に解説させようとする解説員もいた。あほらしいね。標識も間違っているのがある。これは、スルーである。

 昔、こういう花を見ると直ぐにトサミズキだと言っていた。比較されるのはヒュウガミズキである。区別は花の長さだけというから心もとないね。その結果、これはトサミズキである。

 アセビである。漢字では馬酔木となり、毒があるようだ。馬も酔ってしまうらしい。

 ありゃ。マンサクっぽいが、マンサクだろう。自分は山の中でしか見ないのでなんか違うかもしれない。山のマンサクは数本しか花が出ていない。

 いったん帰宅して、昼食である。今日はラーメンの日であるが、先日テレビを見ていたら、あんかけ堅焼きそばを作っていた。それも蕎麦は全面茶色になるくらい焼いていた。今回は、これに習って十分焼いたつもりであるがこれが限界である。

 昼食後は、4つ目の用事に向かう。パン屋さんである。特別に食パンの十枚切りを予約しているそれを引き取ってくるのである。

 これで、用事は終わったので、セカンドオフィスへ向かう。フォレストの事務作業などを行う。

■「広き迷路」(三浦綾子著、三浦綾子記念文化財団、2022年)を読む。

「成功の可能性も多いが、失敗可能性も多いのだよ」

「ほんとうは、人間はみな、世間に知られては困ることが大好きなのよ。」

「しかも唐突に決まったこの人事は、誰かを蹴落としたことになった筈だった。」

「しかし憎む相手のいることは、生き甲斐でもあった。」