定期検査

■定期検査

 朝から脚が痛いね。今日あたりは休養日にすべきだろうと何となく考えていた。定年後の重要な課題として如何に休めるかがあると強く考えている。まあ、好きなことをやるにも体力が伴うのである。

 昨晩はそう考えていたが、薬も心細くなってきたので、医者へ行くことにして眠りについた。

 この頃は、比較的良質な睡眠が得られているようだ。血液検査があるので、朝食は抜きで病院までは歩きになる。今日の気温は高いと報じており、日陰を選んで歩かなければならない。その場合のルートは決っていた。川沿いである。

 ネズミモチが花を付けていた。

 こっちは、どう見てもクスノキにしか見えないが、なんか違和感がある。

 これは、昨年調べたことは覚えていた。スマホで調べるとナヨクサフジと出た。

 病院までは1時間では着かなかった。汗が出て困る。アンダーウエアのみで歩く。アンダーといっても見た目はおかしくはない(と自分では思っている。)

 結果は、悪かったね。まず、最初から躓いた。マスクは自由判断となったので付けて行かなかったら、真っ先にマスクを付けろと言われる。まあ、昨年百均で買ったのが大半残っていたので良かった。ない場合は、一枚50円で売るようだ。体重は下がってない。血液を抜く時、これまでは左手ばかりであったが、新人の看護師さんは見えにくいので右手でお願いしますとこれまた調子が狂った。

 医者に、コロナ接種券が届いたが、打った方がいいか聞いたところ、若い方や持病の無い方は必要ないかもしれないが・・・・、ということであった。つまり、お前は高齢者で持病持ちだから打つべきという話であった。

 これで、元気が無くなったね。検査後は、まずは朝食である。病院は駅に近いので何でもある。久しぶりに朝マックを頼む。それにしても、値段が高くなったね。

 2時間ほどゆっくりして帰宅であるが、暑かったのと元気がなくなったことで公共交通機関で帰宅する。

 帰宅後はなご成る。家人を職場に送り届けて、昼食の豆腐を買う。

 あまり時間がなかったので、今日は市販のルーを使ったマーボスパゲッティにした。暑い日に辛いのはいいようだ。最初は閉口したが、少し時間が経つとスッキリしてくる。しかし、辛かったね。

 昼食後は昼寝である。今日は疲れが出ているので、夕方近くまで何もしない。

 ガソリン給油のタイミングでコーヒーでも飲みに出ようと自宅から近い場所に来ている。

 パソコンを立ち上げると新しい申請書が2通届いていた。今年は多いね。今日の時点で昨年1年の件数を越してしまった。

■「遺言未満、」(椎名 誠著、集英社、2020年)を読む。(その2)

「知らなかったが“山谷”という地域名は約五十年前に地図から消えている。」

「もう若くない、んじゃなくて完全におじいさんなんだから~」

「交通事故などは“自分の死”に一番近い歳になっているんですよ。」

「ぼくなどはもうとうに“死亡適齢期”に入っていたのだ。」

「わが人生、今この瞬間で“まあそこそこシアワセだった”と呟きつつ終わりにしてもいい~」

「ヒトが少なくなっていくことは集落が森や草原にかえっていくことなのだ。」

「~手紙を出すのもこうして二時間ばかし歩かなければならなくなっている~」

「フューネラル~葬儀ビジネス」

「さきに紹介した“未来の年表”によると2030年あたりから“多死社会”になっていくと推察されている。」

「――史上もっとも危険な生物をたったひとつだけ選べ、と言われたら、迷わずハマダラカのメスをあげる。」

「死は思いがけないときに思いがけないかたちでやってくる~」

「弔いの期間に故人を偲ぶ品物、写真、大切にしていたものなどはすべて廃棄、焼かれてしまう。この世に生きてきた痕跡をそっくり無くしてしまうのだ。」

「もっとも美しい墓はこの地上から消えてなくなるものである。」

「~タイには墓がない~」