梅仕事

■梅仕事

 今日もおかげさまで予定がない。天気もいいのでどこかへ、と思うが筋肉痛が癒えていないので、静かにすることにする。

 昨晩、知人のTさんから、梅がいらないかと連絡が入った。実は、自分は昨年ちょっとした知り合いから梅でひどい目にあっている。完熟と聞いていたが、実は下に落ちてどろどろで砂も付いている梅であった。これを800円で買ったのであった。

 どうしても、この時期梅というとトラウマになっている。そこで、実物を見てからと言うことにした。スーパーでも1kg400円ほどで売っている。

 朝食後、フォレストの準備作業を少し行う、なご成っていると知人のTさんが来訪された。ただでいいと言っていたが、そんなことはできないので、ガソリン代相当は支払った。今日は、梅仕事になりそうである。

 せっかくなので、ランチへ行くことにした。まずは、町中華である。しかし、開店が11時30分であり、1時間は待てないと他にした。こうなったら、久しぶりにラーメンでも食べようかと、いつもの店に行ったら「定休日」の札がかかっている。

 それなら、いつものお寿司屋さんと決まった。今日は平日なので味噌汁がサービスで付く。旨かったね。

 昼食後はお決まりの散策であったが、知人のTさんは早く戻らなければならなくなり、山菜だけ採りに山へ向かう。

 10分ほどで袋一杯採取されたようだ。

 自宅まで送ってもらった。帰宅後は、梅仕事である。まず、内容確認である。

 青い梅は梅酒用、完熟はジャムと決めていた。自然の産物は全数選別が必須である。一個一個確認しながら、別のボールに入れる。

 どうやら、全部完熟なので梅ジャムにすることにする。

 最初に行うことは、楊子でヘタを取ることである。

 次に、一個一個丁寧に水洗いし、ステンレスの鍋にかける。アクを取りながら皮が柔らかくなるまで茹でる。

 この後は、裏ごしして、砂糖と煮詰めればできあがる。

 あらかじめ容器の重さは量ってあるので、重さがわかる。普通の果実なら半分の砂糖を入れていたが、梅の場合は70%となっている。それは、甘過ぎだろうと、今回は50%にした。

 保存瓶は熱湯消毒してから中に入れる。いつもは、堅くなりすぎてパンに塗りにくいので柔らかめで仕上げた。鍋に残ったので味見して見たが、修正点は無い。

 種は、クラフトで使用するため、別管理にしてある。今回は、程度の良い梅を使ったが、まだ同じくらいあるが、傷が付いていたり、シミになっていたりのモノである。

これも、丁寧にこそぎ落として第二弾も作って見たいね。このジャムは薬として毎日食べることにした。

■「猿声人語」(山際寿一著、青土社、2022年)を読む。(その1)

「~現代の人間や文化は進化が作り上げた特性とミスマッチを起こしているのではないか~」

「文化は衣食住という人間の基本的な暮らしに宿る。」

「絶え間ない成長を基調とする資本主義と科学技術万能主義によってもたらされた知識集約型社会は、個人の欲望を拡大させ、地球環境を大きく破壊する方向へ向かっていくのではないか。」

「ウイルス感染症は野生動物に由来する。」

「~これまで手付かずだった原生林に開発の手が入り、動物たちの動きが制限されて接触の機会が変化したことが、感染経路を広げたことは確かなようだ。」

「他社と分断されて、自分の利益だけを考えるようになってしまっては、この感染症が克服されても幸福な社会は築けない。」

「~民主主義国家は非常時に崩壊する~」

「人の命よりも国の体面が大事という態度が見え隠れする。」

「数々の戦争は国家元首が国の安全と政治経済的利益を確保するために決断する。犠牲になるのは民間人である。」

「科学者は過去の事例から大津波を予想していたし、原発事故がどういう被害を及ぼすかも算定していた。それを想定しなかったので政府の責任である。」

「まず、サルは決して仲間に食物を分けない。」

「だから、人々は対面して交渉するという身体技法を失いつつある。」

「効率化、経済化を推進したことが、むしろサルのように個人の利益ばかりを追求し、他社との対等な交渉を遠ざける結果になった~」

「~心を読むのに言葉は要らないということだ。」

「“もったいない”が日本の常識だったのである。」