サービス残業は会社を潰す

■「山へ登ろう。いろんな山へ」(勝尾金弥著、桂書房、2013年)を読む。
 深田久弥といえば日本百名山の著者としか知らなかった。この本は、久弥の生い立ちや山との関わりが書かれてあり感動であった。石川県在住であり、文中に親知らずや剱岳のことも出てくる。今思えば不思議ではないが、彼は作家であった。でも、日本百名山以外は知らない。若い時から山に関する児童文学を沢山書いている作家であった。この本はその一部を引用もしながら解説してくれている。

サービス残業は会社を潰す
ある記事からの抜粋である。
週刊東洋経済(2013年3月9日号)は、9ページにわたって「ユニクロ疲弊する職場」を特集した。「ユニクロ」が抱える問題点を、正面から「告発」する異例の内容だ。
そこには元社員のコメントとして、「日曜日は毎週徹夜でした」、「とにかくマニュアルを覚えることと、大量の業務に追われていました」との声が綴られ、「ユニクロ一色の生活」を送っていた、と振り返っている。
ユニクロは店長の月間労働時間の上限を240時間に定めている。違反した場合には降格などの懲戒処分がとられるが、実態としては240時間以内に業務を終えるのは困難で、サービス残業になっているという。
ユニクロの新卒社員が3年以内に離職する割合は、じつに5割前後にのぼるというが、こうした過酷な労働条件に耐えられず、辞めていく人が少なくなかったことをうかがわせる。