秋近し

■秋近し
◎涼しさにしとしと雨や秋近し    禅智
 今朝は、雨だった。しとしととまるで梅雨時期のようだと感じた。こんな日は涼しくていい。どしゃぶりではないので、傘を差せばあまり濡れない。思えば、今年は梅雨などあったかな、と振り返る。ゲリラ雨はあったが、しとしと降る雨の記憶が薄い。さらに、夏だ、と感じた日は幾日あっただろうか。
 季節感をかんじさせないまま、もう秋になり、やがて冬になり、また一つ歳を重ねる。
 帰宅後、夕飯を食べシャワーを浴びたら猛烈な疲労感が襲い。今から寝ることにした。

■「恋する創薬研究室」(喜多喜久著、幻冬舎、2013年)を読む。
 図書館の返却棚から持って来た。創薬、学生時代が有機合成で身を立てようと考えていたこともあり、内容が懐かしかった。卒論が、鎮痛剤の誘導体の一種であったので、親近感を覚える。
 若い女性向けかなと思っていたが、シニア男性が読んでも面白い。
「楽をしたがる弱い心が生み出す、負の連鎖―肉体と精神の老化。」
「暇さえあれば本を読んでいる」
「ちょっとしたきっかけで、坂を転がり落ちるみたいに、一気に老け込む」