ポツポツ

■ポツポツ
◎涼しげにポツリポツリと梅雨の声    禅智
 昨日は20時ごろに眠ってしまったようだ。そして、0時に起きる。最近十分眠っているにもかかわらず睡眠が乱れている。これは、薬の副作用であると判断している。
 毎朝朝刊を読む。時間がないときも優先で読むのは、おくやみ欄である。統計を取ったわけではないが、「葬儀は終了しました」が増えているような気がする。
今流行りの、家族葬なのかと思う。自分の時もそうして欲しい。
 朝、お天気キャスターが傘を差して報道している。今日は雨か、と傘を持って出る。
 薬を飲みだしてからの変化に、貧乏ゆすり、独り言に加えて、鼻歌が出る。最近は、乾杯の歌が出る。歩調に合っているようだ。図書館のブックポストに返本するため、いつもと違った道を行く。田圃の草は刈り取られ、刈払機の入らない場所にピンクの花が咲いていた。 職場に着くや否や、胸のうづきを感じる。
 そろそろ、定年後のことを考えなければならないが、精神的な余裕が生まれない。まさに、我が人生に筋書きなし、である。
 雨は途中からポツリポツリと降ってきた。自転車で先を急ぐ女子学生や頭を押さえながら小走りに歩くOLが目立つ。そういえば、日本列島も南の方では梅雨入りと報じていた。

■「風」(青山七恵著、河出書房新社、2014年)を読む。
 いくつかの話で構成されていたが、爽やかな読後感のある話が多かった。
「人間の存在のあり方は時と場面によって様々なのだから、一つの面だけを可視化してそれを他人と比べて嬉しがったり悔しがったりすることなど本当に無意味だと思っていた」
「これからなんでも最小限に生きよう〜」