走馬灯58

■走馬灯58

 ぜんちの人生は幸せでした。

■「こころの処方箋」(河合隼雄著、新潮社、1992年)を読む。(その2)

「自立ということを依存と反対である、と単純に考え、依存をなくしてゆくことによって自立を達成しようとするのは、間違ったやり方である。」

「健康病とは、~ともかく“健康第一”で、そのことにひたすらかかずらわり、他のことは無視してしまう。」

「~自分の友人で、よく遊び、よく仕事をし、よくあれだけ出来るな、と思っていた男が五十歳余りで死んでしまった~」

「~人間はまず自分の好きなことをすることが大切である。」

「神は細部に宿り給う」

「~いろいろ文句を言うことによって、人間はうまく安定を保っていることが多いのではなかろうか。」

「肉体的死を回避しつつ、象徴的死を成就することが必要で、ただただ“死”を避けていたのでは何事も成らないのである。」

「~人間にとって運命がきまっていたとしても、その運命の生き方によって、まったくその人生は異なるということである。」

「ここで、まったくもの惜しみをせずに、すべてを棄ててひたすら走って逃げるところが素晴らしいのである。」

「感謝できる人は強い人です」

「“勇気”とは恐ろしいとか怖いとか感じることに立ち向かってゆくときに言われることである。」

「もっとも、人間は“進歩”などしない。」

「~自分も“時代の変化についてゆけなくなったのか”~」

「人に遅れをとることの悔しさや、誰もができることを出来ない辛さなどを味わった~」

「~いざというときは一歩退く方法を上手に使って、困難な状態を回避してきたことがわかった。」

「危機には、人間の生地が出る~」

「~家族のことは大変な仕事で~」

「権威は努力によって“磨かれる”もので、安易に手に入れることが出来ないものである。」

「苦しみや心配は少ない方がいいとはいうものの、心配すべきときにその心配を取りあげられては、生きる楽しみがなくなるのである。」

「早すぎる知的理解は、人間が体験を味わう機会を奪ってしまうのである。」

「人間の幸福ということは難しいことだ。」